僕らは思います。他大学の学生にはできない、日本大学芸術学部の学生だからできることがある―そう思いながら
僕たちは恐る恐る、社会へ巣立つ―。それはどんなことか―2008年、僕らはひとつの冒険を試みたいと思いました。
映画とは何か? 映画を作ることとは何か? 映画をみることとは何か?
その答えを、頭で考えるだけでなく、アクション(行動)を起こして、手さぐりで探してみようと思うのです。
個性も感性も異なる5人の映画学科の監督が、ひとつのテーマのもとに映画を作ります。
テーマは「Human」。人間の関係性を共通のテーマとして、映像の冒険に挑みます。
5人の監督によるオムニバス映画「Human's」と題して、劇場での自主上映を目指します。上映会場ではゲストを
迎えてのティーチ・イン・イベントも試みます。
映画制作から上映イベントまでの手さぐりの冒険を、TVドキュメント番組にできないかとも考えています。
氾濫するネット社会・情報社会も中で、不確かな僕たちは、こう思ったのです。人は人との関係の中でしか人になれ
ないのではないか―自己完結や自己満足ではなく、人の中に、他人に、自分を投げ出してみないと、関わらないと、
関係しないと人になれないのではないかと―。
臆病で自身がなく、不安でナイーブな心は、様々な問題に満ちた現代社会の中で、どうしたら人間に、人になれるのか?
多様で多面的な人間の存在を、人間たちを、オムニバス映画「Human's」は描きます。
願わくば、ひとつの、世にも珍しい感性体奇譚が生まれてほしいと思います。2008年の冒険が始まります。
この冒険は、巣立とうとする僕たちの、もどかしく、はがゆい社会への、プロポーズでもあります。